住宅メーカーや弁護士などを名乗る男から福祉施設の入居に関して「名義貸しは犯罪になる。キャンセルには1000万円が必要」などと電話がかかり、大分県別府市の女性があわせて1100万円をだまし取られたことがわかりました。

警察によりますと、6月21日に「トヨタホーム」を名乗る男から別府市の75歳の女性に「福祉施設に入居できる権利に当選した」と電話がかかりました。女性が入居を断ると、男から「権利を他の人に譲っても良いか」と言われ、女性は承諾したということです。

その後、大手建設会社や弁護士、金融庁職員を名乗る男から「名義貸しは犯罪になる。キャンセルするには1000万円が必要」などと電話がかかり、女性は7月13日までに3回にわたって宅配便で現金を送り、あわせておよそ1100万円をだまし取られました。女性はその後相手と連絡が取れなくなったことから被害に気づいたということです。

警察は「名義貸しは犯罪になる」という言葉で不安にさせるのが手口の特徴として、注意するよう呼びかけています。