河井克行元法務大臣による選挙の買収事件をめぐり、東京地検特捜部の検事が元広島市議の任意の事情聴取で自白を誘導したと指摘されている問題で、元市議は裁判でも証言を誘導された可能性があることがわかりました。

河井元法務大臣による買収事件をめぐっては、カネをもらったとして起訴された元広島市議の弁護士がきのう、特捜部の検事が任意の事情聴取で元市議に不起訴にすることを示唆しながら供述を誘導した疑いがあると明らかにしました。

弁護士によりますと、元市議はやりとりを一部、録音していましたが、この中には元市議が河井元大臣の裁判に証人として出廷する前に、検事と事実関係を事前に確認する、いわゆる「証人テスト」も含まれていたということです。

弁護士はそこでも、検事が求める証言を誘導したと受け取れるやりとりがあったとしています。