福島県で騒動が起きています。2年前、福島の農家に桃を皇室に献上しないかという話があり、桃を渡すと、この桃が消えてしまったのです。渦中の関係者を直撃しました。

桃“皇室献上”も「事実なし」

山内あゆキャスター:
福島県で桃を巡る騒動が起きています。2021年に福島の農家に「桃を皇室に献上しないか」という話があり、桃を渡したところ、この桃が消えてしまったということです。渦中の関係者に話を聞くことができました。一体どういうことだったのでしょうか。

2021年のことです。福島県のある地域に“宮内庁の関係者”を名乗るA氏が現れました。A氏は、この地で度々農業指導などを行っていた人物です。

ある時に「皇室献上桃生産地」と書かれた看板を持って現れました。桃の“献上”しないかという依頼をA氏がしました。看板には「令和三年七月吉日 七十七番」と通し番号のようなものも入っています。これを持ってきたので「献上をお願いされているんだな」と地域の方は感じ、桃を準備しました。その量は、桃70キロで約20箱分。数件の農家から預かった桃をA氏は受け取りました。

しかしその後、農家の人々は「おかしい」と思い、宮内庁に問い合わせをしたところ、宮内庁からは「桃は受け取っていない」と返答があったということです。

さらに「献上」という言葉ですが、宮内庁によると、地域の特産品を渡すことは、実際にあるそうです。ただ一般的には、都道府県の知事が持参をして、宮内庁・皇室に持っていくということで、個人からの献上は受け付けていないそうです。

宮内庁は、「宮内庁の職員が一般の人に献上を『依頼する』ことはない」ということで、今回の件を受けて、先週、宮内庁のホームページで「宮内庁の職員から一般の方に依頼することはありません」と注意喚起を行いました。

では、A氏というのは、一体どんな人物なのかをJNNは取材しました。そこで出てきた発言をまとめました。