夕焼けが照らす午後5時半すぎ。母親が2人の子どもを連れてやってきました。
セルフポートレートは今回が初めてだといいますが、これまで七五三や誕生日など
子どもの節目を中心に写真を撮ってきました。

母親「子どもの成長が見られるのがいいし、この時こういうところに行ったなというのが残るのがいい」
子どもの成長を日々感じながら過ごす女性は5年ほど前から取り組んでいることがあります。
母親「弁当を食べてほしくて普通の弁当より食べてくれるかなと思ってキャラ弁を作っている。周りの友達からリクエストがあったりする」
子ども(弁当はおいしい?)「うん。鬼滅の刃がよかった」

夜に働いていたという女性。先月までの1年間は、日付を超えた午前1時に帰宅する日々でした。愛情を注ぐはずの弁当作りもおろそかになり、昼の仕事に転職しました。
母親「(弁当は)子どもと話が合うところの1つなので、子どもとつながる手段」
我が子の成長を願う気持ちはいつの時代も同じ。大きくなった子どもの姿を写真に収めて、店をあとにしました。

たくさんの笑顔がはじけるマルフク写真館。生きづらさを感じるコロナ禍のいまを彩るのは、自分自身なのかもしれません。