最も注目されているのが、全国で初めて路面電車がビルの2階部分に直接、乗り入れること。その2階のフロアも取材しました。

広島電鉄の路面電車が、JR広島駅とここでつながります。広島の川の水面や雁木をイメージした内装が施され、大きなガラス面から太陽の光が降り注ぐ空間になるといいます。

広島電鉄の路面電車とJRの乗り換えがしやすくなるだけでなく、路面電車が走るルートも変わります。

中根夕希 キャスター
「稲荷町交差点から、ここ駅前大橋を経由して、あちらにありますグレーの橋脚の上にできる高架を通って、駅ビルの2階部分に路面電車は入っていくことになります」

広島市 交通施設整備部 有木健一郎 課長
「広島駅から特に紙屋町・八丁堀に向かう路線につきましては、ちょっと回り道をしていましたけども、このたびの駅前大橋ルートができることによって時間短縮・速達性という面ではメリットがあるものと考えております」
広島市は、新しい駅ビルの建設に合わせ、南口広場を再整備。駅ビルと周辺のビルをペデストリアンデッキでつなぎ、回遊性をアップさせるといいます。さらに…

有木課長
「路面電車が2階レベルに上がることによって、地上レベルのバスエリアやタクシーエリアの再配置を今、考えております。公共交通機関の相互の利便性も向上していくものと考えております」
新しい広島駅ビルは2025年春に完成、開業する予定です。