幻想的な光景が広がるアートイベントが、7月15日と16日に新潟県魚沼市の温泉街で開かれました。「過疎が進む魚沼を、子どもたちが夢を抱けるまちにしたい!」開催に込められた思いを取材しました。
舞台は“開湯から1300年”の温泉地

新潟市から車でおよそ1時間半。福島県との県境に位置する奥只見湖の西に、今回の舞台があります。魚沼市の『大湯温泉』です。
その歴史は古く、温泉の始まりはなんと奈良時代、718年とも言われています。戦国時代には多くの武将に愛され、江戸時代には宿場町として栄えて“越後一の温泉地”とうたわれていたそうです。

その証拠に江戸時代の温泉番付には「イチゴ(エチゴ)」「大湯」の文字がしっかりと刻まれています。
日本百名山の越後駒ケ岳から流れ出る佐梨川のほとりにある温泉地で、刺激が少なくまろやかでやわらかい湯は、美肌効果も期待できるのだとか…

そんな大湯温泉ですが、近年は旅館や店舗の廃業が相次いでいます。