中国で今月施行された、スパイ行為の範囲を拡大した改正「反スパイ法」について、中国情報機関トップが「“スパイ活動”を厳しく攻撃する」と摘発強化の方針を示していたことがわかりました。

中国では今月1日、スパイ行為の範囲を拡大した改正「反スパイ法」が施行されています。

これを受けて、情報機関トップの陳一新国家安全相は、今月の法律専門誌に寄稿し、「政治的安全の維持を第一に考え、国外のスパイ情報機関や敵対勢力が、政治的安全に危害を及ぼす活動を厳しく攻撃しなければならない」と摘発を強化する考えを示しました。

陳氏はAI=人工知能がもたらすリスクについても言及し、科学技術を用いた監視を強化するともしています。

改正反スパイ法をめぐっては、その適用範囲があいまいなことから日系企業の間でも不安が強まっていて、商務省は日系企業向けに説明会を行う意向を示しています。