袴田巖さんのやり直し裁判について非公開の三者協議を打ち切り、9月に再審の初公判を開くよう求めていた弁護団の望みはかなったのでしょうか?7月19日、裁判所が下した判断はー。
<伊豆川洋輔記者>
「検察が有罪立証の方針を示してから初めてとなる三者協議。弁護団が求める公判の早期開始について、どのような話し合いが進むのか、注目が集まります」
裁判所、検察、弁護団による非公開の打ち合わせ=三者協議は19日で4回目。袴田巖さんのやり直し裁判の争点や日程などについて話し合う三者協議は、すでに10月まで日程が決められていますが、弁護団は「公正で迅速な裁判の妨げになっている」として、静岡地方裁判所に対して三者協議の打ち切りと9月に初公判を開くよう申し立てていました。裁判所の結論はー。
<袴田事件弁護団 小川秀世弁護士>
「裁判所はこういう(大きな)事件だから、一番の問題は警備の問題だという。静岡地裁だけでは対応できないので、簡単にいま期日を決めることはできない。9月(初公判)なんて、とてもできないという話だった。だけどきょうの打ち合わせで相当審理が進んだ」
弁護団によりますと、19日の三者協議までに検察側の証拠はほぼすべて明らかにされ、これを受けて地裁は検察、弁護団に対して「8月末までに両者の意見を示すように」と求めたということです。
2023年3月、再審開始を決めた東京高等裁判所は、犯人のものとされた「5点の衣類」について「捜査機関によってねつ造された可能性が高い」と指摘。これに対して検察は、衣類がねつ造されたことを示す証拠はないと反論。18日着任会見を開いた静岡地検の山田英夫検事正も「法と証拠に基づいて立証をしていくのは当然のこと。弁護団の“蒸し返し”という批判は当たらないのではないか」と話しました。
一方、弁護団は19日の三者協議の中で、検察側の有罪立証での論点は再審請求で審理してきた内容の「蒸し返しに過ぎない」として有罪立証の断念を改めて求めましたが、検察からの回答はなかったということです。また、裁判所に対しても改めて早期に再審公判を開始するよう訴えたということです。
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