送迎バスでの降ろし忘れ防止や園児の安全管理をサポートするシステムを新潟市の企業が開発し、市内の幼稚園が導入しました。子どもの安全を守る職員にとっても心強い味方となりそうです。

新潟市西区の寺尾幼稚園。その送迎バス4台に取り付けられたのが園児の置き去りを防ぐための安全装置です。

送迎が終わり運転手がエンジンを切ると音声が流れ、車内に残っている子どもがいないかチェックするよう促します。

万が一、子どもが車内に置き去りにされた場合は子どもがこの「たすけてボタン」を押すと…
「車にいます!助けてください!」

さらに、車内に設置されたセンサーが眠っている子どもも感知。子どもがいた場合、保育施設向けのクラウドサービス『コミュなび』に通知が届くようになっています。

【寺尾幼稚園 田中美穂子 園長】「複数の職員の目で確認することは引き続き徹底していきたいと思いますが、(システムで)ヒューマンエラーを防ぐことができるので、とても心強く感じています」

子どもの降ろし忘れによる事故が相次いで発生し、今年4月に送迎バスへの置き去りを防ぐ安全装置の設置が義務化されました。

新潟市西蒲区の「テクノクラフト」は2004年から運営している『コミュなび』に送迎バスの安全管理サービスを新たに追加し職員のサポートと子どもの安全につなげたい考えです。
【テクノクラフト企画部 本間笑美子さん】「システムで先生たちの普段の保育を手助けすることで、より園児の安全をサポートできたらと思っています」

このシステムの導入は寺尾幼稚園が初めてで、現在、県内外から予約と問い合わせが入っていて、順次導入を進めていくということです。
