小麦の高騰が続くなど、まちのパン屋にとっては厳しい状況ですが、積極的に新規出店する動きもあります。二つの対照的な店の狙いを取材しました。

実業家の堀江貴文さんが発案したパン専門店が先週、静岡県沼津市にオープンしました。一押しは「ザックザクカレーパン」。2年連続でカレーパングランプリ金賞を受賞しています。

<瀬崎一耀アナウンサー>
「外のクルトンが揚げてあるのでザックザク感。歯ごたえがすごいです。カレーもマイルドなので子どもでも食べやすそう」

オープンから1週間経った今でも、カレーパンはもちろん全てのパンが開店から2時間ほどで完売するといいます。店側が心掛けているのはエンタメ性。ユニークな名前をつけるなどお客さんに楽しんでもらう工夫をしています。

<客>
「このために休みを調整してきた」
<瀬崎一耀アナウンサー>
「最近小麦、パンの値上がりしているがどう感じている?」
<客>
「ちょっと高いですけど、好きなんでその辺は美味しければOKです」

小麦粉の質にはこだわっています。

<松本芳樹店長>
「厳選した国内産カナダ産をブレンドして使っています。小麦によって風味や味覚も変わるから大きい」

オーナーの深澤さんは地元沼津出身です。小麦が値上がりする中で店をオープンすることに不安はなかったのでしょうか。
<オーナー 深澤百貴さん>
「値上がりの部分に関しましても、予想を超えてきているところがあるので経営的に難しい判断だったが、原地区にはパン屋がなくて、パン屋ができたらというのを聞いていたので、この地域にパン屋を出店して地域の皆様に喜んで頂ければと出店を決めた」

北海道発のパン専門店の出店、地域の盛り上がりは続きそうです。

<瀬崎一耀アナウンサー>
「90年以上の歴史を持つ豊月堂。そんな老舗が静岡市末広町に新しいお店をオープンしました」

5月上旬にオープンした豊月堂末広店。開店時から続くメニューが多く、お客さんはお目当てのパンを買いにやってきます。老舗店がこの時期に積極的にオープンに踏み切った理由は。

<豊月堂曲金本店 店長 山田早苗さん>
「曲金店がけっこう混むものですから、今の時期気になさる方もいらっしゃるので、もしもう一店舗出来ればお客様の分散するし、それで新しい店をオープンさせて頂いた」

しかし、材料高騰の影響は避けられず、パンの値段を最大20円ほど値上げしました。

<客>
「パンの値段を上げてでも、美味しい味をキープして、地域の方に提供する店が増えるのはありがたい」

<豊月堂曲金本店 店長 山田早苗さん>
「昔から売れなくなったら中身を増やせというのが初代の意志でしたので、小さくすることはないと思います」

厳しい状況でも積極的に展開する店舗、創業時からの思いやユニークなアイデアが原動力になっています。