ウクライナ南部のオデーサ州にロシア側の巡航ミサイルなどによる攻撃がありました。ロシアは、“クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋への攻撃”に対する報復だとしています。
ウクライナ軍は18日、ロシア側が南部オデーサ州に向け巡航ミサイル6発を発射したと発表しました。
防空部隊が全て撃ち落としたものの、落下したミサイルの破片などにより港湾インフラや民家に被害が出て、1人がけがをしたということです。また、21機のドローンをオデーサ州、4機を同じく南部にあるミコライウ州で撃墜したとしています。
ウクライナ空軍は、全土で合計して巡航ミサイル6発とドローン36機による攻撃があり、大半を南部で破壊したとしています。
攻撃をめぐりロシア国防省は18日、「水上ドローンを使ったテロ行為を準備していたオデーサ州の船舶工場に報復としてミサイル攻撃を行った」と発表。さらにオデーサ州とミコライウ州の燃料貯蔵施設を破壊したとしました。
17日、ロシアが一方的に併合したクリミアとロシア本土を結ぶクリミア橋が損傷しましたが、ロシア国防省は今回のオデーサ州などへの攻撃は、「ウクライナ側のクリミア橋への攻撃に対する報復」だとしています。ロシア側はクリミア橋への攻撃には水上ドローン2機が使われたとしていて、プーチン大統領は「ウクライナ側のテロ行為だ」として報復攻撃を示唆していました。
また、ロシア国防省は、クリミアで18日未明に「ウクライナ側がドローン28機でテロ攻撃を試みた」と発表。防空システムなどによって全て撃退したとしています。
一方、17日には、ロシアが黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出に関する合意の履行停止を表明していますが、ウクライナ大統領府長官は今回の南部への攻撃について「ロシアがウクライナの食料輸出に頼る国々の4億人の命を危険にさらそうとしているという証拠だ」と指摘しています。
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