静岡市の清掃工場でゴミを燃やした際に出る「溶融スラグ」という物質が全国で初めて農業用の肥料として国から認められました。SDGsに対応した肥料として期待が高まっています。

<静岡市 田辺信宏市長>
「販路拡大して農業振興や海洋の環境保全にも溶融スラグを使っていただきたい」

今回、農業用肥料として本登録されたのは、静岡市葵区の西ヶ谷清掃工場で生産された溶融スラグです。溶融スラグとは、家庭から出たゴミや清掃工場で出た焼却灰を高温で溶かして有害物質を分解・除去して砂状に加工したものです。

成分は稲を育てる際に使われる「ケイ酸」とほぼ同じで、静岡大学が実験したところ、稲に対しては肥料として効果があることが確認されました。

すでにこの肥料で育った酒米で醸造された日本酒が県内で生産されています。溶融スラグを使った肥料は同じような成分の肥料に比べて2割ほど安いということで、静岡市などは今後、資源循環の新たなモデルとして活用を推進していく方針です。