ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、今課題となっているのがウクライナに戻る避難民への対応です。こうしたなか、世界的な日本人建築家がウクライナで斬新な復興住宅の支援に取り組み、注目されています。
ウクライナの隣国ポーランドでは、今も150万人以上の人が避難生活を強いられています。
この週末、ポーランドの避難施設を訪れた自民党の茂木幹事長は…
自民党 茂木敏充幹事長
「皆さんが一日も早く祖国に帰れるように、ポーランドと一緒になって応援していきたい」
ロシアによるウクライナ侵攻が長引くなか、祖国に帰ったウクライナの人々をどう支援するのかが焦点となり始めているのです。
ウクライナ避難民の親子
「私たちはポーランドではただの外国人で、よそ者だと理解しています。(住んでいた)ドンバス地方では、ほとんどの家が破壊されてしまった。家の再建が必要です」
必要な支援の一つが戦争で破壊された家の再建。今、この分野で日本人建築家のプロジェクトが注目されています。
「建築界のノーベル賞」とも言われる、プリツカー賞を受賞した経験をもつ坂茂さん。斬新な発想で今、ウクライナでの復興住宅の建設を進めています。
建築家 坂茂さん
「発泡スチロールです。非常に軽くて強度もあって、断熱性能の非常に高い材料」
主な材料はなんと発泡スチロール。価格が安く入手しやすい上、2日ほどで誰でも簡単に家を建てられると言います。
戦争の長期化に伴い、一時的に避難する場所ではなく、長く住み続けられる住宅を提供する必要があると坂さんは話します。
建築家 坂茂さん
「もうすぐに始めなきゃいけないことが沢山ある。とりあえず現地に行って現地のニーズを聞き、現地の人たちとチームを作らなかったらできない。復興を待って現地に行くのでは手遅れになりますね」
先月、ウクライナのリビウで1軒目の復興住宅を建設。今後も現地の人たちと協力し、復興住宅の支援を続けていく予定です。
注目の記事
「睡眠はだいたい2時間」高市総理ハードワークの舞台裏 大量の資料を持ち帰り、昼も執務室にこもりっきり…アクセル全開で“向かう先”は?

「お金ばっかり貰いやがって」ハンター出動”拒否”問題の顛末「誰にものを言ってるのよ?」トラブル発端の副議長が直接謝罪 約1か月半にわたる騒動

聞こえない世界【東京デフリンピック】バドミントン日本代表の沼倉夫妻が“3人”で目指す頂点で伝えたいこと「コミュニケーションについて考えてほしい」

3年前に行方不明に 当時中学3年生だった梶谷恭暉さん「大好物の唐揚げを作って待っていた」我が子の帰りを待ち続ける母親は【岡山】

20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「太陽フレア」連続発生 そもそも太陽フレアって?「地磁気嵐」「 高エネルギー粒子現象」は終息









