国連安保理で公開会合が開かれ、黒海を通じたウクライナ産の穀物輸出の合意を停止すると発表したロシアに対し、各国から非難の声が集中しました。

ロシアによる合意停止の発表のあとに開かれた17日の国連安全保障理事会の会合では、各国がロシアを非難するとともに合意への復帰を求めました。

ウクライナ クレバ外相
「ロシアは世界を脅迫している。何百万人ものウクライナ人や食料価格の高騰と飢餓の脅威に直面するアフリカやアジアなど世界中の何千万人もの人々の生活に影響する脅迫だ」

アメリカ トーマスグリーンフィールド国連大使
「理事国はロシアに対し、輸出合意の継続を強く求めなければならない」

日本の武井外務副大臣は「世界の他の地域を人質に取った」とロシアを非難し、合意の離脱を「深く遺憾に思う」と述べました。

一方、ロシアの代表は合意停止の理由について、「ウクライナは合意で開かれた航路を隠れ蓑に、ロシアの民間人や軍事目標に対して挑発や攻撃を続けているため」としています。