中国を訪問中のアメリカのケリー大統領特使は、北京で解振華特使と会談し、去年8月から途絶えていた米中の気候変動をめぐる協議を再開しました。

アメリカのバイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は17日、中国の解振華・気候変動問題担当特使と北京で会談しました。

11月にUAE=アラブ首長国連邦で開かれる国連の気候変動対策の会議=COP28に向けて意見交換したものとみられ、会談後、ケリー特使はツイッターに「我々は特に、石炭とメタンガスによる汚染について緊急の行動をとらなければいけない」と投稿しました。

気候変動をめぐる米中の協議は、去年8月に当時のペロシ下院議長が台湾を訪問して以来途絶えていましたが、アメリカとしては比較的、米中が協力しやすいとされる気候変動分野での協議を再開することで、米中関係の安定を模索する狙いもあるとみられます。