自衛隊と中国軍の幹部交流が4年ぶりに対面で行われました。

自衛隊と中国軍の交流事業は相互理解を深める目的で行われており、新型コロナウイルスの感染拡大で中断されていましたが、4年ぶりに対面で実施されました。

自衛隊の幹部13人が、16日から9日間の日程で中国を訪れていて、17日は中国軍系シンクタンクとの座談会に出席し、日中関係の安定などをテーマに意見を交わしました。

また、中央軍事委員会の景建峰・統合参謀部副参謀長を表敬訪問し、訪中団団長の柳田篤志1等海佐が「文化や歴史だけではなく、中国側関係者が考えていることをしっかり体で受け止める機会にしたい」と述べたということです。

主催した笹川平和財団は、交流についてこのように述べました。

笹川平和財団 安達一 常務理事
「関係者の方々が互いを知っているか知っていないかというのは、非常に重要なファクター。努力の一つとしてきちんと関係性を築く努力は続けるべき」

あす以降は陸海空軍の部隊や基地を視察するほか、社会や文化に関する研修も予定されています。

早ければ9月にも、今度は中国軍側が日本を訪問する方向で調整しているということです。