原発事故で避難したいわき市の住民らが東京電力を訴えた裁判で賠償が確定したことを受け、東京電力は「取り返しのつかない被害を及ぼした」と原告団に謝罪しました。

東京電力 高原一嘉復興本社代表「取り返しのつかない被害および混乱を及ぼしたことについて心から謝罪をいたします誠に申し訳ございません」

いわき市で原告団に謝罪した東京電力の担当者たち。

この裁判は、いわき市の住民約1330人が、原発事故で精神的被害を受けたとして国と東京電力を訴えたもので、仙台高裁は東電に対して遅延損害金を含めて約5億円の損害賠償の支払いを命じています。

謝罪を受けて、原告団の伊東団長は、東電に対して事故の責任を果たすよう強く求めました。

いわき市民訴訟 伊東達也原告団長「12年かかり百数十人の原告が亡くなった1日も早く加害者の一人である東電に(事故の)教訓を生かして今後責任を果たしてほしい」

東電は16日、南相馬市の原告団に対しても賠償が確定したことを受け、謝罪していました。