17日に期限を迎えるウクライナ産穀物の輸出に関する合意について、アメリカ政府高官はロシアが延長に合意しなければ「とてつもなく大きな外交的損失をもたらす」とけん制しました。

ウクライナ産穀物の黒海を通じた輸出に関する合意の期限が17日に迫る中、アメリカのサリバン大統領補佐官は16日、「ロシアが撤退すれば、世界の国々はロシアは背を向けたというだろう」「それはロシアにとって今後とてつもなく大きな外交的損失になる」とけん制しました。

そのうえで「アメリカはウクライナと緊密に連携し、いかなる事態にも備えている」と強調しました。

また、先週、ICBM=大陸間弾道ミサイルを発射した北朝鮮について、「ミサイルの開発状況を注視し続けるとともに、日本や韓国と緊密に連携している」と話しました。

7回目の核実験については「引き続き懸念しているが、兆候はない」としたうえで、「北朝鮮と関係を持つ中国が果たすべき役割がある」とし、北朝鮮に対して中国が影響力を行使する必要性を指摘しました。