■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 ファイナルラウンド(日本時間13~17日、アメリカ)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ。
女子の決勝が17日(日本時間)、アメリカで行われ、トルコが中国を3-1(25-22、22-25、25-19、25-16)で破り、初優勝を果たした。
同日行われた3位決定戦はポーランドがアメリカに3-2(25-15、16-25、25-19、18-25、17‐15)で勝利した。
ファイナルラウンド準々決勝でアメリカに敗れた日本は7位だった。
ともに初優勝をかけて行われた中国(世界ランク4位)とトルコ(世界ランク2位)の決勝戦。平均身長が190㎝を超える中国は、準々決勝のブラジルとの戦いでブロックを15本決めるなど圧倒的な高さを誇る。予選ラウンドは8勝4敗5位でファイナルラウンドへと駒を進め、初優勝を目指した。一方のトルコはここまでネーションズリーグでは全てベスト4入りを果たすも未だ優勝なし(18年2位、19年4位、21年3位、22年4位)。22年世界バレーでセルビアを優勝に導いたサンタレッリ監督の元、悲願の初優勝を狙った。
第1セットからトルコの2枚看板バルガス(23)とカラクルト(23)が躍動した。
最高到達点326cmを誇るバルガスが高い打点から鋭いスパイクを打ち込み、存在感を発揮すると、カラクルトの強烈なサーブで連続ポイントを奪った。流れを一気に掴んだトルコは第1セットを25-22と先取した。
第2セットはバルガスが、女子選手ではトップレベルの106キロの高速サーブを叩き込み2連続でサービスエース。3点差をつけ、流れはトルコかと思われた矢先、中国の絶対的エース、リ・エイエイ(23)が強烈なスパイクとブロックで一人で3連続得点。15-15の同点に持ち込んだ。その後も、第1セットは3得点と影を潜めていたリ・エイエイがサービスエース、3枚ブロックの間をスパイクで打ち抜くなど、トルコをよせつけず。最後もリ・エイエイのバックアタックが決まり25-22。中国がこのセットを取り返した。リ・エイエイは第2セットだけで9得点と圧倒的な存在感を示した。
第3セットは、中国のキャプテン、エン・シンゲツをカラクルトがブロックすると一人で3連続ポイント。一段階ギアをあげたカラクルトは、序盤トルコの9点のうち5得点をあげるなど攻撃力の高さをみせつける。カラクルトとバルガスへのマークが厳しくなる中、ミドルブロッカーのキャプテン・エルデム(36)の真ん中からの攻撃が有効に決まり、一気に中国のミスが増え始め第3セットを25-19で取り返した。
第4セットもトルコのバルガスの勢いが止まらず一時は9点の差をつける展開に。Instagramのフォロワーが285万人を超える人気選手、ミドルブロッカーのギュネシュ(24)も2連続で中国の攻撃をシャットアウト。最後はカラクルトのブロックが決まり、悲願のネーションズリーグ初優勝を果たした。
【ネーションズリーグ 女子最終成績】
1トルコ
2中国
3ポーランド
4アメリカ
5ブラジル
6イタリア
7日本
8ドイツ
9セルビア
10カナダ
11ドミニカ共和国
12オランダ
13ブルガリア
14タイ
15クロアチア
16韓国
【MVP】バルガス(トルコ)
【ベストアウトサイドヒッター】リ・エイエイ(中国) ウカシク(ポーランド)
【ベストミドルブロッカー】エン・シンゲツ(中国) ギュネシュ(トルコ)
【ベストセッター】チョウ・リンウ(中国)
【ベストオポジット】バルガス(トルコ)
【ベストリベロ】オルゲ(中国)
【歴代優勝チーム】
2018年 アメリカ
2019年 アメリカ
2021年 アメリカ
2022年 イタリア
2023年 トルコ
※2020年は新型コロナウイルスの影響で大会中止
【日本代表の結果】
第1週 日本ガイシホール(愛知・名古屋市)
■5月30日(火)
日本 3-1 ドミニカ共和国
■6月2日(金)
日本 3-0 クロアチア
■6月3日(土)
日本 3-0 ブルガリア
■6月4日(日)
日本 0-3 中国
第2週 ブラジル・ブラジリア
■6月14日(水)
日本 2-3 セルビア
■6月16日(金)
日本 3-0 韓国
■6月17日(土)
日本 2‐3 ドイツ
■6月18日(日)
日本 3‐2 アメリカ
第3週 タイ・バンコク
■6月28日(水)
日本 3-2 トルコ
■6月30日(金)
日本 1-3 オランダ
■7月1日(土)
日本 3-0 タイ
■7月2日(日)
日本 1-3 イタリア
ファイナルラウンド
■7月13日(木)
準々決勝
日本 1-3 アメリカ
※すべて日本時間