インドの宇宙研究機関は14日、月への着陸を目指す無人探査機を打ち上げました。成功すれば、アメリカ・旧ソ連・中国に次ぎ世界で4か国目となります。

ISRO=インド宇宙研究機関は14日、南部アンドラプラデシュ州から無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げました。16日未明の時点で、「探査機の状態は正常だ」としていて、1か月あまりをかけて月の南極付近に着陸し、調査や実験を行う予定です。

インドは4年前にも探査機を打ち上げましたが、月面に着陸する直前で通信が途絶え失敗。再挑戦となる今回の打ち上げで着陸に成功すれば、世界で4か国目となります。

宇宙開発をめぐっては、アメリカと中国がそれぞれ有人での月への着陸を計画するなど競争が激しさを増していて、インドとしては安全保障上の脅威となっている中国に対抗しつつ、自らの存在感を高める狙いもあるとみられます。