世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。予選ラウンドで10連勝と快進撃を見せた日本(世界ランキング6位)は日本時間20日、準々決勝スロベニア(同8位)戦を前日に控え、本番のコートで初練習を行った。

ポーランド入りして以来、本番の試合コートで初めて練習した男子日本代表。わずか1時間半と短時間だったが6対6のゲーム練習を多めに行うなど濃厚な練習となった。

フィリピンラウンドで負傷した髙橋藍(21)は右手小指に何重ものテーピングを巻いてプレーしていたが、本人曰く「ほぼ完治に近い状態。手の事は言い訳にできないしバレーに集中するだけ」と特に問題はないようだ。


ファイナルラウンドから合流した西山大翔(20)は今年日本代表初選出の若きホープ。ポジションはオポジットだが強力なジャンプサーブが武器で、ファイナルラウンドではリリーフサーバーで出場することが予想される。練習でも早速サービスエースを決めるなど、合流したばかりだが調子は良さそうだ。


会場のエルゴアリーナは今大会、収容される人数は約10,500人の非常に大きいアリーナ。ポーランドはバレー人気が高く、20日以降のチケットは完売。会場には多くのお客さんで埋まることが予想される。

練習後、主将の石川祐希(27)は「この会場は非常にやりやすい。あとはお客さんが入ってどんな雰囲気になるかどうか」と話し、髙橋藍も「フィリピンに続きこんな大きい会場で試合ができ、多くのファンの前で日本のスゴさを見せる事ができたら嬉しい」と観客の前でプレーすることを待ち望んだ。

スロベニアに勝てばネーションズリーグで初のベスト4進出となる日本。これまで東京五輪含め、国際大会で幾度となくベスト8の壁が立ちはだかってきたが、今回こそ悲願達成となるチャンスだ。