本格的な夏山シーズンを前に、北アルプスへの登山者の安全を守るパトロール隊の結隊式が行われました。

大町警察署で行われた「山岳遭難防止常駐隊」の結隊式には、隊員31人が出席し、代表者が委託状や県の旗を受け取りました。

隊員は、北アルプスの北部、後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と南部、槍・穂高連峰(やり・ほたかれんぽう)の2つのエリアに分かれ、パトロールなどを通して遭難を未然に防ぐ活動を行うほか、遭難者の救助にもあたります。

■県警本部山岳安全対策課 竹内康浩(たけうち・やすひろ)課長                       「新型コロナ5類移行後、初めての夏山シーズンを迎えるにあたり、登山者の増加が見込まれる。より多くの登山者に声をかけていただき、皆さんの豊富な知識と経験に基づく的確なアドバイスで遭難の未然防止を図ってもらいたい」

県警のまとめでは、2022年の夏山シーズンは100件・110人の遭難が発生し、このうちおよそ6割が北アルプスで起きているということです。

パトロール隊は13日から最長で10月10日まで北アルプスに常駐します。