今月末に隅田川花火大会が4年ぶりに開催されるのを前に、観光客が多く訪れる東京の浅草駅では、警視庁などが不審な男が通行人らに刃物を振り回すことなどを想定した訓練を行いました。

きょう午前、東京・台東区の「つくばエクスプレス浅草駅」の駅通路で行われた訓練には、警視庁のテロ対処部隊や浅草署の警察官、鉄道会社の職員らあわせて65人ほどが参加しました。

訓練は自転車に乗った不審な男が通行人に刃物を振り回し、駅員が相手の動きを止める「ネットランチャー」などを使い取り押さえたあと、警察官が現行犯逮捕するという想定で行われました。

さらに、男が乗っていた自転車に残されていた不審な液体が入ったペットボトルをテロ対処部隊が回収する訓練も行われました。

東京・浅草では今月29日に隅田川花火大会が4年ぶりに開催されるなどイベントが多く予定されていて、警視庁浅草署の元國浩署長は「テロの標的とならないためにも官民一体となって対応力を強化していきたい」としています。