中国での自動車販売をめぐり、アメリカのテスラなど大手自動車メーカーらが行き過ぎた値下げ競争を避けることでいったん合意したものの、直後に撤回するという騒ぎがありました。

6日、中国のBYDやアメリカのテスラなど大手16社は業界団体、「中国自動車工業協会」が主催したフォーラムで、「行き過ぎた値下げ競争を避ける」などとする合意書に署名しました。

ところが、協会は2日後にこれを撤回しました。中国ではゼロコロナ政策が終了しても自動車販売が伸び悩んでいて、中国メディアによると、ことし1月のテスラの値下げを皮切りに各社が相次いで値下げを発表し、価格競争が激化。今回の合意にはメーカーの「共倒れ」を防ぐ狙いがあったとみられます。

協会は今回の撤回について独占禁止法に抵触する恐れがあるためとしていますが、販売価格が上昇する可能性があるとしてSNS上で消費者の批判が相次いだことも要因とみられています。