あすからASEAN=東南アジア諸国連合の関連外相会議に出席する林外務大臣は、北朝鮮との接触について「何か決まっているということはない」と述べました。

林外務大臣は、あすから15日まで、インドネシア・ジャカルタでASEAN関連外相会議に出席しますが、一連の会合の中には「ASEAN地域フォーラム」があり、ここに北朝鮮も参加する見通しです。

北朝鮮は、東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐってIAEA=国際原子力機関を批判していますが、林外務大臣は、きょうの会見で北朝鮮側と接触を図り、説明を行う考えがあるかを問われ、次のように述べました。

林芳正外務大臣
「北朝鮮側の発信の一つ一つにコメントすることは差し控えます。また、今、ご指摘のありました接触については、何か決まっているということはございません」

処理水の海洋放出をめぐっては、林大臣は反発を続ける中国、また、野党などが反対している韓国の理解を得るため、ジャカルタで個別に外相会談を行う方向で調整しています。