2週続けて大雨が山口県を襲いました。すでに浸水などの被害を受けていた地域では、警戒感が高まりました。雨を振り返ります。

7月8日、午後2時半すぎ。下関市内では車のフロントガラスに雨粒がたたきつけられ、前が見えにくくなるほどでした。
午後3時すぎ、山口市にあるtys近くでは、車はライトをつけています。 たたきつけられた雨が筋のようになって地面をはっているように見えます。

宇部市でも、午後3時すぎ、バケツをひっくり返したような雨が降りました。

そして午後4時ごろの下松市。突然空が暗くなり、突風が吹いたかと思うと、前が見えなくなるくらいの雨が降り始めました。8日から梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れこんで大気の状態が不安定になり、発達した雨雲が次々とかかりました。
1週間前の大雨で浸水の被害を受けた山口市黒川地区でも、午後3時半ごろから雨が強まりました。この畳店は床上浸水の被害に見舞われたばかりで、再びの大雨に頭を抱えました。

石田畳店 石田紀昭専務取締役
「前回ボートが出るほどつかっていますので、大変だなと。もうやめてほしいですね」

1日までの雨では床上30センチまで水が上がってきたということで、機材や商品を高いところに移すなどの対策を取っていました。
福満まい記者
「先週の大雨で一帯が冠水した山口市小郡地域では、今回の大雨を前に、早めに一段高いあちらの駐車場に車を移動させています」
6月30日からの大雨で床上浸水の被害を受けた山口市小郡地域では、車を高台に移動させたり、家の周りをビニールシートで覆ったりと、対策に追われていました。

小郡地域交流センターには早めに避難した人たちが集まっていました。
避難した人
「前回の大雨の時に夜中になって怖くなって、避難するタイミングを失ってしまったから、今回は早くても避難しようと」
別の人
「やっぱりもう外れてもいいから、ひとまず安心を買うつもりで動きますよね」
夜になると、山口市内は雷とともに、雨が時折強まりました。9日にかけても県内各地に雨雲が次々とかかりました。