新潟交通が9月からのバス運賃の値上げを予定していることを受け10日、有識者や消費者らで構成する審議会が開かれました。出席者からは、「値上げをすると利用者が減り悪循環になるのでは」などの意見が出ました。

新潟市が開いた「消費生活審議会」は、市民生活の安定と向上を図るため有識者ら委員が審議するものです。

【新潟市消費者協会 和田澄恵 会長】「市民が納得行くように説明していただきたいです」

10日は新潟交通も出席し、利用者の減少や燃料費の高騰などを理由に国に対して運賃改定を申請した経緯やまた、認可されると9月から市内の均一区間で50円の値上げとなることを説明しました。

【新潟大学法学部 澤田克己 教授】「需要が下がれば、値段が下がる。需要があれば値段が上がる。それを逆に行くと使わない人はまた使わない、また使わない。どんどん使う人が少なくなってしまう」

【新潟交通 古川公一 代表取締役常務】「バスのネットワークをまずは維持していきたい。お客さまが利用しやすいバスのネットワークをずっと保ち続けることによってお客様からのバス離れを回避できるように努めてまいりたい」

審議会後、新潟交通は…

【新潟交通 古川公一 代表取締役常務】「ご説明できるところは十分にご説明させていただいたと思っていますので」

新潟市は、審議会で出た意見をまとめ今月中に新潟交通と北陸信越運輸局に通知するとしています。