およそ1400人が犠牲となった仙台空襲から78年となる10日、戦争で犠牲になった人を追悼する慰霊祭が行われ、参列者が平和への誓いを新たにしました。

仙台市青葉区で開かれた戦没者の合同慰霊祭には、遺族会の代表ら11人が出席しました。黙とうの後、郡仙台市長が追悼の言葉を述べました。

郡和子仙台市長:
「戦争の悲惨さと愚かさ平和の尊さを訴えていくことが、私たち一人一人の責務であるということを改めて思いを強くいたすところ」

その後、遺族が祭壇に花を手向けました。1945年7月10日未明の仙台空襲では、市民ら1399人が犠牲になりました。

仙台市遺族会会長の杉澤武子さん(85)は当時、小学校1年生で家族と防空壕に避難しました。

仙台市遺族会 杉澤武子会長:
「親たちにしがみついてみんなが固まって休むっていうような状態。戦地に行かれた人、戦争をしている人のほかに残された人も大変だと知ってもらいたい」

また、自由献花の時間も設けられ訪れた人たちは平和への願いを込めて静かに手を合わせていました。