陸上の競技会「Motonet Grand Prix Oulu 2023」がフィンランドで8日に行われ、女子5000mに出場した田中希実(23、NewBalance)は自己ベストの14分53秒60をマークし優勝。世界陸上ブダペスト(8月19日開幕)の参加標準記録(14分57秒00)を突破した。

スタート前の選手紹介では笑顔を見せ、カメラに手を振る余裕の田中。序盤は先頭から3〜4番目あたりで様子をうかがった。2000mを通過すると加速、トップに躍り出て先頭集団は3人となる。通過タイムは6分07秒33。

3400mで周回遅れの選手をかわしながらギアチェンジし、2位に少しづつ差をつける。残り400mになるとラストスパート、大きな腕の振りとなり独走状態でゴール。昨年9月にマークした自己ベスト14分58秒60を5秒更新、歴代3位の記録をマークした。

田中は世界陸上ブダペストの参加標準記録14分57秒00をクリア、6月の日本選手権で優勝しているため日本代表の選考条件を満たした。この種目の日本記録は 廣中璃梨佳(日本郵政グループ)の14分52秒84。2位は福士加代子(ワコール)の14分53秒22。

■女子5000m結果
優勝 田中希実    14分53秒60
2位  C.Richardsson 15分11秒63
3位  F. Del Buono   15分18秒36
4位  筒井咲帆    16分04秒03