新潟市の中心部にある地下歩道「万代クロッシング」がほとんど使われていないという問題をお伝えしましたが、その放送を見た中学生が動きました。活用方法を考え、市民に紹介するポスターを制作しました。どれも個性的です。
新潟市中央区にある「万代クロッシング」。
やってきたのは新潟市中央区の鳥屋野中学校の生徒たちです。

【生徒】
「お金の無駄遣いかなと思いました」
「もったいないなと思いました」

1997年に完成した「万代クロッシング」は歩行者の安全確保と国道の渋滞を防ぐために新潟国道事務所が主体とり、国・県・新潟市が49億円をかけ整備しましたが、利用者は年々減少…。

【記者リポート】(去年11月)
「万代クロッシングのそばにある、こちらの交差点は、去年からスクランブル化がスタート。わざわざ地下に降りなくても、国道7号を横断できるようになりました」

その存在価値に疑問符が…
【新潟国道事務所調査課 一丸結夢課長(当時)】
「どういった賑わい創出ができるか、現在検討してところです」
去年11月に、この問題を放送したところ、鳥屋野中学校の3年生が奮起。
総合学習の一環で、万代クロッシングの活用方法を考え46枚のポスターにしました。

【記者リポート】
「中学生の皆さんが張るアイデアポスター、どれもカラフルで目につきます。まだ万代クロッシングに来たことがない人も是非来て、ポスターを見てみてください」

自動販売機を設置して「休憩スペース」にしたり、「足湯」を設置したり。
そしてアイドルグループ、その名も「BKG48」の活動の場にする、など個性的なアイデアがあふれていました。

鳥屋野中学校は、万代クロッシングからおよそ3キロのところにありますが、多くの生徒はその存在を知らなかったそうです。自分たちのポスターを見てもらい、地下道の存在やその将来について市民に考えるきっかけにしてもらいたいと考えています。

【生徒】
「文字の色合いや背景をかわいいデザインにして、若い人が目にとまるようなデザインにできた」
「みんながたくさん利用できて、にぎやかな場所になればいいなと思います」
「ポスターを機に、いっぱい外からも人が来たらうれしいなと思います」

【新潟国道事務所 調査課 水道龍次課長】
「皆さんにもポスターを見ていただいて想像するだけでも楽しくなると思いますので、皆さんと一緒に(中心市街地の)『にいがた2km』を盛り上げるひとつのきっかけになればいいなと思います」
それぞれのポスターにはQRコードが付いていて、アイデアを紹介する動画を見ることができるそうです。
ポスターは、8月23日まで『万代クロッシング』に掲示されます。