新潟水俣病の悲惨さや、それに立ち向かう人の姿を描いた絵画の『展覧会』が新潟市中央区で開かれています。

神奈川県藤沢市の画家・山内若菜さんが描く、新潟水俣病の症状で手足の感覚障害を訴え、子供を生むことができなかった若い女性の姿など…。
苦境に立たされても前を向いて生きようという強い意思が伝わってきます。

山内さんは、水俣病の症状を訴える人からその症状や生きざまなどを聞き、水俣病の“悲惨さ”やそれに立ち向かう人の“たくましさ”を画で表現したいと思ったそうです。

画家・山内若菜さん


【画家・山内若菜さん】
「希望のある形で描きたいと思いまして、ずっと一個の有機体になるような形を、表現を、模索してきました。すごく力強く元気になるような感情を持ってほしいなと思います」

会場には水俣病の症状を訴える当事者や、手足のしびれなどの症状を繊細に描いた作品など、およそ50点が並んでいます。

展覧会は、新潟市中央区の「医学町画廊」で9日まで開かれる予定です。