アメリカで気候変動問題を担当するケリー大統領特使が、今月中旬にも中国を訪問する見通しだとアメリカメディアが伝えました。

アメリカのブルームバーグ通信によりますと、バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は今月中旬にも中国を訪問する見通しで、7月16日からの週を軸に調整しているということです。

訪中が実現すれば、中国の解振華気候変動問題担当特使らと会い、11月からUAE=アラブ首長国連邦で始まる国連の気候変動対策の会議=COP28に向けて意見を交わすことになります。

気候変動対策は、米中が対立する中でも協力の余地があるとみられてきた分野でしたが、中国は去年8月当時、アメリカの下院議長だったペロシ氏が台湾を訪問したことに反発して、気候変動問題に関する両国の協議を停止していました。

バイデン政権では、先月のブリンケン国務長官に続いて6日からイエレン財務長官が北京を訪れていて、米中関係の安定化を模索する動きが続いています。