中国が半導体の材料となる希少金属の関連製品の輸出規制を発表したことについて、アメリカ政府は「断固反対する」との姿勢を示しました。中国側は、「対抗措置の始まりに過ぎない」としています。
中国商務省は3日、半導体の材料となる希少金属、ゲルマニウムとガリウムの関連製品の輸出を8月1日から規制すると発表しています。
これについてアメリカ商務省の報道官が5日、「断固反対する」と表明したと、ロイター通信が伝えました。
そのうえで、「同盟国やパートナーと協力してこの問題に取り組んでいく」としています。
これに対し、中国商務省の魏建国元次官は「輸出規制は中国による対抗措置の始まりに過ぎない」と発言。「中国が利用できる制裁の手段や種類はほかにもたくさんある。中国に対する制裁がエスカレートすれば、中国の対抗手段もさらにエスカレートするだろう」と、アメリカなどをけん制しました。
そのうえで、「中国企業への弾圧など、覇権主義を利用したデカップリングの試みは、結局自らの足を砕くことになる」と述べ、アメリカなどの対中輸出規制を厳しく批判しています。
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