国内最高水準の日本画を集めた展示販売会が高知市で始まりました。高知の自然や日常も繊細なタッチで描かれています。
高知大丸で始まった「土佐の紙に描く 晴々会 日本画新作展」
2008年から開かれている人気の企画展で、今回は、文化勲章を受賞するほどの重鎮から新進気鋭の画家まで、30人の新作がそろっています。
会場には高知の風景が描かれた作品も。

「四国カルスト」といの町の「にこ淵」です。2022年10月、画家の松下雅寿さんと永井健志さんが現地で早朝から制作にあたり、雄大な自然をダイナミックかつ繊細に描きました。
(新作展をプロデュース 美術商 出倉久司さん)
「写真ではなく、現地に行って、その場の空気に触れてスケッチしたもの、やっぱり現地に行ったからこその絵だと思う。それだけは間違いない」

また、こちらは高知市のはりまや橋交差点。鉄道風景を描く画家岩永てるみさんが、すぐそばのホテルに宿泊し、描いたといいます。
展示されているのはおよそ60点。県産の楮を使った土佐和紙に、画家の個性あふれる国内最高水準の日本画が描かれています。
(新作展をプロデュース 美術商 出倉久司さん)
「伝統文化としての日本画を楽しんでいただき、できれば購入していただいて。使っているのは高知の紙ということで、高知の伝統文化としての和紙の産業も盛り上げていけたら」
展示販売会は7月11日(火)までで、9日(日)には画家・加来万周さんのギャラリートークも予定されています。