東京オリンピック・ハンドボールの日本代表として兄弟で出場した徳田新之介選手と徳田廉之介選手が、山口県の岩国警察署の1日署長を務め、うそ電話詐欺の被害防止などを呼びかけました。

兄の徳田新之介選手と弟の廉之介選手に、坂本英治署長から1日警察署長の委嘱状が渡されました。
2人は岩国市出身で、兄弟そろって東京オリンピックに出場しました。
現在、新之介選手はカタール、廉之介選手はポーランドのクラブチームに所属して、プロのハンドボール選手として活躍しています。
徳田廉之介選手・撲滅宣言「うそ電話詐欺撲滅を宣言します」
特別警戒隊の出動式では交通事故、うそ電話詐欺と書かれた看板に向かって鮮やかなシュートを決め、撲滅を宣言しました。

岩国署管内では2021年9月21日以降、交通事故の死者数ゼロが続いています。
一方、うそ電話詐欺被害は県全体で37件発生していて、被害額は1億1100万円とすでに1億円を超えています。
2人はショッピングセンターでチラシを配って買い物客に被害防止を呼びかけました。

兄・徳田新之介選手(27)
「こうやって1日警察署長をできるっていうのは本当に光栄なことなので、それに見合った活躍ができるように、また来月から頑張りたいなと改めて思いました」
弟・徳田廉之介選手(25)
「こういう活動を通して、子どもたちにも『こういうふうになりたい』って思ってもらえる存在になることも大事だと思うので」

2人は日本代表として、10月にカタールで行われるパリオリンピック予選で優勝を目指します。