2022年度に発生した鉄道係員に対する暴力行為が、前の年度と比べておよそ140件増えたことがわかりました。

鉄道会社が所属する日本民営鉄道協会によりますと、JR東日本や東京都交通局など37の会社と局が鉄道係員に対する暴力行為の件数を調査したところ、2022年度は543件で、前の年度と比べておよそ140件増加したということです。

新型コロナによる行動制限が緩和されたことで、移動する人が増えたことが要因として考えられるといいます。

また、加害者のおよそ53%が酒を飲んだ状態で、特に夜から深夜にかけての発生件数が多いということです。

一方、長期的にみると2012年度をピークに暴力行為は減少傾向で、防犯カメラを駅構内や車内に設置する会社が増えていることなどが要因とみられるということです。

日本民営鉄道協会は「引き続き、暴力行為に対して鉄道業界全体が結束して、毅然とした態度で対応する」としています。