2030年に宇宙旅行の実現を目指す名古屋のベンチャー企業が、実験機の飛行試験を行いました。

思わぬ展開にも開発チームは前を向きます。


「人類最後の開拓地」ともいわれる宇宙。

いまや民間ビジネスの舞台として、世界中の企業による競争が激しくなっています。

アメリカの実業家、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社は、その代表格。


そんな中、ここ愛知にも2030年に宇宙旅行の実現を目指すベンチャー企業があります。


愛知県碧南市に拠点を置くPDエアロスペース。

(PDエアロスペース 緒川修治社長)
「宇宙に行くというのは今までロケットしかできなかった。ジェットエンジンと一緒にして飛ばすということができるようになる。これが世界初」


大きな強みは「新型エンジン」の開発。

ジェットエンジンとロケットエンジン、両方の機能を兼ね備えた世界初の技術で、軽量化とコスト削減での飛行が可能になるといいます。

そして、エンジンと「両輪」で力を入れるのが宇宙機の開発です。


(報告:木藤淳成記者)
「これがPDエアロスペースの実験機です。流線型のボディがかっこいいですね」

全長約5メートルのこちらの機体は、自社開発した無人の実験機です。


(PDエアロスペース 緒川修治社長)
「この機体は普通のジェットエンジン2基を搭載している。なので宇宙に、まだ行けない。宇宙に行く前のいろいろな技術データを取るための機体」


6月27日、沖縄の下地島空港。ここで初の飛行試験が行われますが、その前に訪れたい場所がありました。