熊本市動植物園にユニークな仲間が加わりました。見た人を釘付けにするその姿とは。

来園者「不気味というより、なんか不思議な生き物」

来園者「図鑑とかで見ると結構気持ち悪く見えるんですけど、生で見ると意外と小っちゃくて可愛いなというところがいいです」

来園者が釘付けになっている生き物。それは・・・

記者「公開されたハダカデバネズミ。近くまで行くと、その表情や不思議な動きに目が行ってしまいます」

熊本大学で生態研究が進む中、この不思議な存在を多くの人に知ってもらおうと、6月30日から熊本市動植物園で一般公開されています。

特徴は、この前歯!

土の中で生活することも多く、道を掘り進めるために発達しているといいます。

熊本大学 三浦恭子教授「歯ぎしりも結構しているんですよ。寝ながらギリギリ歯ぎしりしてるところがとても可愛いです」

見れば見るほど不思議なハダカデバネズミ。
しかし、不思議なのは見た目だけではありません。

三浦教授「ハダカデバネズミは30年以上生きることが知られていて、あとガンにもなりにくいと言われています」

寿命が2年から3年の一般的なネズミと比べ、長生きでさらにガンになりにくい生態を解明することで今後、生態が明らかになることで人間への医療や健康に役立つ事が期待されています。

三浦教授「性質が不思議なことだらけなので、子どもたちに科学とか生物学、医学も含めて面白さを知ってほしい」