想像の100倍?!過酷な競技
青木海橙さん
「きついとは聞いてたんですけど、想像の100倍くらいきつくて。ルールがある中でスピードを出すっていうところが心理的にもきついし、足も結構きつくなってくるので。自分的には走るよりは歩くほうがきついかなと思います」
毎日20キロを歩く。競技を始めて2年以上がたった今も、筋肉痛に悩まされる。
小田浩史アナウンサー
「体脂肪率変わった?」
青木海橙さん
「最初は分かんないんですけど、たぶん今、5%とか6%とか」
小田アナがスピードを体感!
一体どれほどのスピードなのか。小田アナも体感してみることに。
小田アナ「全然追いつけない。えー、速い」
時速16キロ。一般的な自転車に匹敵するスピードだ。400メートルトラックを1周するうちに200メートルの差をつけられた。このスピードで中国大会では2位と3秒差というデッドヒートを制し、初めてのインターハイへの切符を手にした。
長距離から競歩に転向、西山さん
青木さんとともにインターハイに出場する2年生の西山こと乃さん。中学までは長距離のランナーだった。入部後、すぐに顧問の青木先生から競歩への転向を打診される。
青木祐子さん「西山はまじめです。まじめで、すごく頑張れるところを中学の競技会とかでも見ていたので、みつけたっと思ってロックオンしてました」
そんな思いとは裏腹に本人は当時をこう振り返る。
西山こと乃さん

「ゴールするのにどんくらいかかるのかなとか。つまんないなって思ってました。実際に始めてみると、ほんと楽しくて。走ってるんじゃないかって周りから見えたりするかも知れないんですけど、いかに歩いているように見せるかっていう、ちょっとした自分の足の動きとかがどんどんよくなっていくのが、ビデオ見ながらでも分かっていくのがおもしろくて」
中国大会で自己ベスト大幅更新
西山さんもまた厳しい練習に耐え、中国大会では自己ベストを更新した。コンマ1秒を争う陸上の世界で1分8秒も記録を上げてみせた。
西山さん「ビックリしました。終わってタイム見てえって感じで」
中国大会に出場した3選手のうち2人がインターハイへ。青木先生が試合後にかけたのは感謝の言葉だった。
青木祐子さん

本当に練習がきつかったり、いろんなものを制限本人たちがしてきていたので、3人に同じようにありがとうという気持ちでいっぱいで。本当に一生懸命前を追ってくれて中国大会で活躍してくれて、青いユニフォームで頑張ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいです」
可能性は無限大!競歩の魅力
歩くことに魅了された2人。2人の思う競歩の魅力は・・・
西山さん
「誰が一番になるか、今までの記録とかじゃ全然分かんないので、タイムだけじゃないっていうのもおもしろいです」
青木海橙さん
「走りだったらある程度センスや持ってる肺活量が関係してくるんですけど、競歩だったらトレーニングした分だけ記録が伸びたり、自分はそんなに足が早くなかったんですけど、そんな自分でも全国で優勝という目標を掲げることが出来て、可能性が無限大にある競技だと思います」
可能性は無限大。鍛え上げられたその足で、次は北の大地を踏みしめる。