中国とロシアが主導する多国間の経済協力などの枠組み、上海協力機構の首脳会議が開かれ、アメリカと対立するイランの正式加盟が承認されました。

4日、オンラインで開かれた「上海協力機構」の首脳会議には、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席のほか、中央アジア諸国などの首脳らが出席しました。

議長を務めたインドのモディ首相は、「世界情勢は重要な局面を迎えていて、食糧や肥料の危機はすべての国にとって重要な課題だ」と強調。ロシアによるウクライナ侵攻への言及は避けつつ、加盟国間の結束を呼びかけました。

また、インド外務省の発表によりますと、会議ではイランの正式加盟が承認されたほか、ロシアと同盟関係にあるベラルーシも加盟に向けた文書に署名しました。

反米のイランなどを取り込むことで、欧米との対抗姿勢がさらに強まるものとみられます。