「パトルシェフ氏は自分の息子をプーチン氏の後継者にしたい」

ソロヴェイ博士はパトルシェフ氏についても言及した。パトルシェフ氏は今回の反乱の収束に関して、ルカシェンコ大統領と交渉するなど一定の存在感を示した。

政治アナリスト・歴史学者 ソロヴェイ博士
「(反乱の間、地下壕にいて)プーチン氏は手を引いたので、パトルシェフ氏は24時間もの間、事実上ロシアを指揮した。しかしプーチン氏はパトルシェフ氏に対して、感謝するよりも疑惑を強めたと思う。“パトルシェフは政権を握りたい”という疑惑をね。(中略)パトルシェフ氏は今のロシアでプーチン氏と同等の影響力を持つ人物だ。彼以外に反乱を阻止できる人物はいなかったし、阻止できる状況だということもわかっていた。パトルシェフは未来の政治に関心がある。彼はプーチン氏を交代させる方法を検討しているし、自分の息子をプーチン氏の後継者にしたいと考えている」

あくまでもソロヴェイ博士の見解ではある…。反乱を機にそれぞれの立場で様々な思惑が交錯する。最後に、武装反乱、クーデターの類は再び起こるか聞いた。

政治アナリスト・歴史学者 ソロヴェイ博士
「武力示威または武力行使を伴うクーデターはあり得る。今年中に目にすると確信している。夏の終わりか、秋ごろ…。(中略)プリゴジン氏は政治の舞台に戻りたいと思っていて、そのために何らかの形でクーデターに関与するだろう。しかし、主なプレーヤーとしてでなく、武力を行使する道具としてだ。彼は少人数でありながら、レベルの高い武装勢力をコントロールしている。プリゴジン氏の安全は保障されるが、それをするのはおそらく現政権ではなく次の政権だ…」

果たして、プリゴジン氏を“道具”に使ってクーデターを起こすのは誰なのだろうか?

(BS-TBS 『報道1930』 7月3日放送より)