中国政府は来月から半導体の材料となる希少金属の関連製品の輸出規制を開始することについて、「特定の国家を対象とするものでない」と述べました。

中国商務省は3日、半導体の材料となる希少金属、ゲルマニウムとガリウムの関連製品の輸出を、8月1日から規制すると発表しました。

理由について、「国家安全保障と利益を守るため」としており、許可なく輸出した場合は処罰されるということです。

これについて、中国外務省は「中国は常にグローバルなサプライチェーンの安定を維持することに取り組んできた」としたうえで、次のように述べました。

中国外務省 毛寧報道官
「中国政府が法に則って輸出規制を実施することは国際的な慣行であり、いかなる特定の国家を対象とするものでもない」

半導体をめぐっては、アメリカが中国に対する輸出管理規制を行っているほか、日本も今月から半導体製造装置の輸出規制を始める予定で、今回の措置はこうした動きに対抗する狙いがあるとみられます。