「訴訟されないために示談金が必要です」などと繰り返し言われ、新潟県上越市に住む60代女性が、現金あわせておよそ6000万円をだまし取られました。
新潟県内で起きた特殊詐欺事件としては今年最大の被害額です。

警察の調べによりますと今年4月、上越市に住む60代女性の携帯電話に実在する通信事業者を騙るメッセージが届きました。女性が記載された電話番号に連絡すると職員を名乗る男から「インターネットサイトの利用料金が未納です」などと言われたということです。

その後も警視庁を名乗る男などから「サイバー保険の掛け金が必要です」や「訴訟されないために示談金が必要です」などと繰り返し言われ、女性は上越市内の金融機関などのATMからおよそ80回、あわせて現金およそ6000万円を振り込んだということです。

相手と電話がつながらなくなったことを不審に思った女性が、3日になって警察に相談し事件が発覚しました。新潟県内で起きた特殊詐欺としては、今年最大の被害額です。

警察では、不審な電話やメッセージなどは信じずに、まずは相談してほしいとしています。