長期化するリニア問題、岸田総理が5月28日に政府として課題解決に乗り出す姿勢を強調しました。大井川の水や環境への影響を懸念する静岡県からの要請を受け、早期に有識者会議を設置し、議論を進める考えを明らかにしました。
<岸田文雄総理>「着地する駅の前後ぐらいで、その間はずっと浮いているわけですね」
JR東海の金子社長の隣に座り、最高時速500kmを超える世界を体感する岸田総理。28日、山梨県のリニアの実験線を視察しました。報道陣に囲まれた岸田総理は難航するリニア問題への姿勢を表明しました。
<岸田文雄総理>「まず品川、名古屋間においては静岡県からの要請を受けて環境保全に関する国の有識者会議、これを速やかに設置したい」
南アルプスの生態系に関する有識者会議を設置し、国主導で議論していく考えです。岸田総理は「沿線自治体の理解を得つつ、事業を進めていくことが重要」としたうえで、有識者会議などを通じて環境整備に努めていきたいとしています。
<岸田文雄総理>「水資源対策とあわせて課題解決に向けた取り組みを進め、整備環境を早期に整える」
リニア問題で慎重な姿勢を崩さない川勝知事。30日夕方コメントを発表し、会議の透明性、委員選定は中立公平であることなどを要望しました。
静岡県とJR東海の対立でなかなか着地点がみえないリニア問題ですが、早期開通に向けて岸田総理が課題解決に乗り出す発言をしました。
リニア事業を所管する国交省ではなく、政府のトップが発言したことに大きな意味があり、県内政治に詳しい法政大学の白鳥教授はこのように話しています。
<法政大学院 白鳥浩教授>「2027年の会長を目指していたが、今の段階では困難。政府としてはてこ入れしたいという発言だった。経済についてもかなり力を入れていきたい意欲を見せている。その中で高速移動網の整備というのは根幹にかかわる国策といってもいい。そうした中でリニアに関して強い意志を見せた」
岸田総理も本腰を入れるリニア問題ですが、見通しは立っていません。これまでに大井川の水や地下水にどう影響するかを国で議論してきましたが、これから南アルプスの動物や植物への影響を本格的に協議していくことになります。静岡県がこれまで専門家と議論してきた内容がどう反映されていくのか、そのあたりの「中立性」がポイントになりそうです。生態系への影響を議論する国の有識者会議は6月上旬から始まる見込みです。
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