■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 フィリピン大会(日本時間4日、フィリピン・パセイシティ)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会。開幕から8連勝中の日本(世界ランク6位)は中国(同22位)と対戦し、フルセットの激闘を制して(24‐26、25‐23、21‐25、25‐23、15‐12)無傷の9連勝。予選ラウンド3試合を残し、上位8チームが進むファイナルラウンド(トーナメント)進出を決めた。
スタメンには、主将の石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。
勝てばファイナルラウンド進出が決定する日本は、第1セット序盤から石川のアタック、小野寺のサービスエースなどで5連続得点。主導権を握る。中盤は髙橋藍が強弱をつけたサーブで中国を翻ろうし14‐7とリードを広げた。しかしセットポイントを握りながらも平均身長198.8cmの中国のブロックにつかまりはじめ、まさかの8連続失点。24‐26でこのセットを落とした。
第2セットも中国のブロックが機能し、石川や髙橋藍のスパイクがシャットアウトされる。しかし西田のサービスエースなど4連続得点で同点。さらにリードを奪うも一進一退の攻防が続く。22-22の同点の場面では、一球ごとに会場も絶叫するラリーが続き中国のタッチネットで日本が得点。そのまま25-23でセットカウントを1‐1とした。
第3セット、日本は中国のブロックに苦しめられリードされる展開。中盤に5点のリードを許したところで宮浦健人(24)と永露元稀(27)の2枚替えを試みる。しかし逆転できず21‐25とし、セットカウント1-2で追い込まれた。
第4セット序盤、中国に4連続得点を許し終始追いかける展開となった日本。しかし石川のアタックや宮浦のバックライトで徐々に詰め寄る。相手のミスで終盤に追いついた日本は宮浦が足でレシーブし、それを自ら決める好プレー。2点のリードとなった。ブロックで再び追いついた中国だったが関田の好守などで日本が逃げ切りセットカウントを2‐2とした。
最終第5セット、日本は髙橋藍、石川のバックアタックで得点を重ねる。中国も身長207cmのチョウ・ケイイン(23)を中心に攻撃。絶好調の宮浦のサーブやスパイクでリードを広げた。終盤には山内のミドルが効果的に決まりセットポイント。最後は宮浦が相手コートにスパイクを叩き込み15‐12。セットカウント3‐2で日本は無傷の9連勝。ファイナルラウンド進出を決めた。
日本は次戦、7日に、世界ランク10位のオランダと対戦する。※世界ランキングは試合前
石川主将 試合後
「点差が離れた分気持ちに余裕を持ってしまったのが1セット目とられた敗因。修正しなければいけなかったんですけどそれができなかったところがチームの甘さだと思っている。このような試合をしていては(このあとの)3戦勝てないと思うので切り替えて準備したいと思います。オランダも非常にいいチームですしブロックも高いですしエースがしっかりいるのでその選手をのせないようにブロックディフェンスの連携をとっていく必要があると思います」
【日本の得点(上位)】
石川 19得点
宮浦 15得点
髙橋藍 14得点
西田 12得点