青森県むつ市出身の河野崇章さん。東京都内でアンテナショップを立ち上げ、むつ下北の魅力を発信してきましたが、6月30日、惜しまれつつ12年間の営業を終えました。支えてきたのは「下北に恩返しがしたい」その思いでした。

東京都墨田区亀戸の亀戸香取勝運商店街の一角にあるのが「交流ショップむつ下北」。むつ市出身の河野崇章さん(68)が店主です。高校卒業後に都内の大学に進みその後、広告代理店に就職しましたが2011年に退職。この場所にアンテナショップをオープンさせました。
※河野崇章さん
「40代後半からふるさとのことが気になりだして、かなり疲弊していると聞いたので、それで何か役に立てないかなと思った」

以来12年、食や文化、風景など、下北の魅力を発信し続けてきました。店で扱う特産品の数々は、河野さん自らが製造元と交渉して仕入れてきました。そのうちのひとつ。むつ市で南部せんべいを作る八戸屋です。八戸信一会長は、河野さんの「人柄」に惹かれて商品を卸すことを決めたと言います。
※八戸屋・八戸信一会長
「彼を見てもまっすぐで、そんな感じに受けたから、我々の第一印象がそういう風であって大きい話する人には警戒心しかないけど、河野さんはそんな感じじゃなかった。ありがたいねああいう方が地元出身で、首都圏でね。温厚で人も先立ちして、下北をPRしてくれる人たちってのはさ、ありがたいなかなかいない。本当
に」

しかし、来年70歳を迎えることやこれまで走り続けてきた間にできなかった車で日本一周をしたいという思いもあり、河野さんは店を閉めることを決断しました。最終日となった6月30日。店には常連客が続々と訪れ、地酒を飲みながらこれまでの思い出話に花を咲かせました。
※常連客は
「河野さんの面白さとかみんなと話せるのも楽しくて。第二の故郷的な感じですごい和みやすい所」
「きょうで終わりだと思うと悲しいここに来ると必ず地元の人がいる」
また、閉店を知った常連客たちが河野さんに寄せたメッセージノートが。そこには感謝の言葉があふれていました。

※河野崇章さん
「ぐっとこみあげてくるものがあるね。この2週間くらいずっと色んな人から寂しいと言われているのでずっと後ろ髪を引かれる思い。ここのお店をみんな愛してくれていたんだなぁという気持ちがすごく湧いてきてとても嬉しかった。本当にやってよかった」
そして迎えた閉店の時。
※河野崇章さん
「あぁこれで終わりだ」

※お客さんたち
「お疲れさまでしたー!!」
ふるさと・むつ・下北への恩返しのために。河野さんの思いは変わらずに残り続けます。














