深夜から降り続ける激しい雨。梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れこんで大分県内は大気の状態が非常に不安定になり、午前中を中心に日田市や中津市などで再び激しい雨に見舞われました。

3日未明から早朝にかけ1時間の雨量は日田市椿ヶ鼻で55ミリ、玖珠町で40ミリ、中津市耶馬渓町で37ミリを観測しました。土砂崩れで住宅が巻き込まれた由布市湯布院町では連絡がとれていない麻生繁喜さん(70)の捜索を行う予定でしたが、悪天候で二次災害のおそれがあることから中止となりました。

山崩れが発生する前の現場の画像を見ると、大雨の影響で山肌を大きくえぐって流れ出た土砂は道路を寸断して建物を押し流し、付近一帯を広く覆ったことが分かります。

4日は午前7時に天候の回復具合を確認した上で、午前8時から捜索を再開することにしています。

一方、日田市を流れる三隈川では水位が上昇し、市内の各旅館が所有する15隻の屋形船のうち3隻が浸水しました。夏の観光シーズンを迎える中関係者はできるだけ早く復旧したいと話しています。