8月19日に開幕する世界陸上ブダペストの女子マラソン代表・松田瑞生(28、ダイハツ)と加世田梨花(24、ダイハツ)が3日、アメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキでの高地合宿に向け羽田空港を出発した。
恒例となった高地合宿を前に「今自分が持っている力を全て出し切れるような、そんな状態でレースのスタートラインに立てるような合宿にしたい」と話した松田。
マラソンで初出場となったオレゴン大会は、オーバートレーニングにより万全な状態でレースに臨めず、9位。フィニッシュ後は「世界は強かったです」と涙が止まらなかった。「今の自分が悔いなく終われるような、笑顔でゴールできるようなそんな走りがしたいです」。2大会連続出場でリベンジに挑む。
「瑞生さんも一緒に挑戦するので、強い先輩の背中を見て一緒に頑張りたい」と話す加世田は今大会が世界陸上初出場。名城大学時代はエースとして全日本大学女子駅伝4連覇に貢献、マラソンを走りたいという思いでダイハツへと進んだ。去年9月のベルリンマラソンでは、2度目のマラソン挑戦にして歴代10位(当時)となる2時間21分55秒をマークするなど伸び盛り。かねてより「世界陸上を経てさらに新しいレベルアップした自分に出会えるのが楽しみ」「日の丸を背負って世界の舞台で走れるのは誇らしいしワクワクする」と語るなど気負いはない。
「入賞を目標にしているので、しっかりとゴールしたときに悔いなかったなと終われるように頑張りたいと思います」と加世田。女子マラソン日本勢2大会ぶりの入賞へ意気込んだ。
女子マラソンは8月26日、大会8日目の日本時間午後2時スタート。
■松田瑞生(まつだ・みずき)
1995年5月31日生まれ、28歳。大阪府出身。大阪薫英女学院高~ダイハツ。世界陸上は2017年ロンドン大会の女子10000mで初代表。2018年の大阪国際女子マラソンでは初マラソンで初優勝を飾った。
■加世田梨花(かせだ・りか)
1999年3月2日生まれ、24歳。千葉県出身。成田高~名城大~ダイハツ。小さい頃はファッションデザイナーを目指していたが、中学時に始めた陸上にのめり込み、千葉の陸上の強豪校の成田高校へ。名城大学時代にはユニバーシアードでハーフマラソン銀メダル。