日本と北朝鮮の実務者が先月、中国などの第三国で複数回接触したと韓国メディアが報じました。拉致問題については平行線をたどったとしています。

韓国の大手紙・東亜日報は3日、複数の情報消息筋の話として、日本と北朝鮮の実務者が先月、中国やシンガポールなどの第三国で2回以上、水面下で接触したと伝えました。ただ、日本人拉致問題をめぐっては平行線をたどり、見解の差が埋まらなかったということです。

岸田総理は5月、拉致被害者の帰国を求める集会に出席した際、日朝首脳会談の早期実現に改めて意欲を示し、「ハイレベルで協議を行っていきたい」と発言。その2日後、北朝鮮外務省のパク・サンギル次官が、前提条件を付けながらも「両国が会えない理由はない」とする談話を発表していました。

一方、松野官房長官は、「報道については承知していますが、そのような事実はありません」と否定しています。