ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が起こした反乱から1週間が経つ中、プーチン政権によるプリゴジン氏の影響力排除の動きが指摘されています。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの巨大なビルに入るワグネルの拠点「ワグネル・センター」について、独立系メディアは1日、看板や窓などに貼られたステッカーが取り外されたと報じました。

「ワグネル・センター」は去年11月に完成したばかりですが、撤去の理由についてワグネルの広報担当者は「別の場所に移転する。今後も活動は続ける」と述べるにとどめています。

また、プリゴジン氏が保有するメディアグループ「パトリオット」をめぐり、プリゴジン氏が活動停止を表明したと報じられました。ロシア通信監督当局は「パトリオット」傘下の複数のメディアに関し、国内からの接続を遮断したということです。

プーチン大統領はプリゴジン氏周辺の資金の流れについても調査を進める考えを示していて、政権として、プリゴジン氏への圧力を強めるとともに影響力を排除する狙いがあるとみられます。